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睡眠圧編:睡眠圧をコントロールするテクニック②「帰りの電車や帰宅直後のうたた寝をしない

ここまでも何度か説明していますが、睡眠圧を適切に溜めるために大切なのは、本睡眠の直前で眠らないことです。
「だったら、日中の仮眠もいけないのでは?」と思ってしまいそうですが、そうではなく、眠るタイミングがポイントなのです。
詳しくは第2章でお伝えしたとおりですが、睡眠圧はバネのようなメカニズムを持っています。起きている時間が長いほど、バネが引っ張られるように睡眠圧は溜まっていきますが、本睡眠の直前に眠ってしまうと、せっかく溜まったバネが一旦リセットされてしまいます。すると、いざベッドで本睡眠をとろうと思っても寝つけなかったり、途中で起きてしまったり、睡眠の質が悪くなってしまうのです。

睡眠圧は溜めすぎても良くないので、適切な時間の仮眠で一旦解消し、夜の本睡眠に向けて再び溜めていくといったコントロールが大切です。
この仮眠には、サーカミディアンリズムの観点から眠気を感じる、起きてから7~8時間後の少し前の6~7時間後、本睡眠の7~8時間前までにとっておくことが重要です。仮眠を取り入れることで、本睡眠の質を下げないための習慣をつくることができるのです。

一旦、仮眠を取り入れて睡眠圧をリセットするだけで、仮眠後の午後の生産性も上がり、夜もぐっすり眠ることができます。ガッツで乗り切るよりも、こちらのほうが断然スマートですし、効率的です。

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(出典:『ハイパフォーマーの睡眠技術』小林孝徳 著/実業之日本社 刊/第3章『眠りをコントロールする方法』より抜粋、編集)

著者:小林孝徳
1987年生まれ。新潟大学理学部物理学科卒。素粒子物理学専攻。2013年12月にSleepTechベンチャー・株式会社ニューロスペースを設立。睡眠の悩みを根本的に解決すべく、大学や医療機関と連携し『法人向け 睡眠改善プログラム』を開発。吉野家やANA、DeNA、東急不動産ホールディングスなどの大企業を中心にこれまで約80社1万人以上のビジネスパーソンの睡眠問題を解決してきた。現代の人々がレストランで食事を楽しむのと同じように、三大欲求の1つである睡眠を、一人ひとりが睡眠をデザインし楽しめる世界の実現を目指している。睡眠改善ナイトウェア『eSleepy』の睡眠プログラム協力。

小林さん著書
「ハイパフォーマーの睡眠技術」より
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