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『睡眠コントロールの鉄則!』体温編

体温のコントロール

睡眠においては、特に身体の「深部体温」というものが重要になります。深部体温とは、身体の内部の 温度のこと。脳や内臓などの温度です。
この深部体温が下がっていく過程で、人間は眠くなるという性質を持っています。深部体温は起きてから11時間後にもっとも高くなり、22時間後にもっとも低くなります。そして、深部体温が急激に下がっていく時に、質の良い眠りが実現できるという仕組みが私たちの身体には備わっているのです。
図9は6時に起床する人の体温の変遷を示しています。起床後11時間後の17時にもっとも高くなり、22時間後の午前4時にもっとも低くなっています。この仕組みをよく覚えておいてください。

また、勘違いされがちなのですが、「深部体温を下げる」ことは身体を冷やすことではありません。
理想的な寝つく時の体温の分布は、手足が温かく放熱され、内臓や脳の深部体温が下がっていく状態。特に手足が冷たいと寝つきづらく、手足は温かい状態を保っておくのがベストです。すると、手足から 徐々に熱が放出され、逆に深部体温が低下していくため、より良い眠りをとることができるのです。

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(出典:『ハイパフォーマーの睡眠技術』小林孝徳 著/実業之日本社 刊/第3章『眠りをコントロールする方法』より抜粋、編集)

著者:小林孝徳
1987年生まれ。新潟大学理学部物理学科卒。素粒子物理学専攻。2013年12月にSleepTechベンチャー・株式会社ニューロスペースを設立。睡眠の悩みを根本的に解決すべく、大学や医療機関と連携し『法人向け 睡眠改善プログラム』を開発。吉野家やANA、DeNA、東急不動産ホールディングスなどの大企業を中心にこれまで約80社1万人以上のビジネスパーソンの睡眠問題を解決してきた。現代の人々がレストランで食事を楽しむのと同じように、三大欲求の1つである睡眠を、一人ひとりが睡眠をデザインし楽しめる世界の実現を目指している。睡眠改善ナイトウェア『eSleepy』の睡眠プログラム協力。

小林さん著書
「ハイパフォーマーの睡眠技術」より
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