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法則5 寝る時間に拘束されない

さて、最後は、寝始めの時間についてです。注目していただきたいのは、ハイパフォーマーであるHの図の⑤の部分。寝始めるタイミングが早かったり、遅かったりしていることに気づくかと思います。

これまたシンプルなことですが、ハイパフォーマーは早く眠れる時は、いさぎよく早く寝ています。
睡眠において大切なのは、リズムであり、寝る時間を一定にすることではありません。

早く寝られる時に、早く寝ることが、日頃の睡眠不足を解消するために大切なのです。

なぜ、改めてこのことに言及するのかというと、「睡眠のリズムを一定に保つ」という強い意識のせい で、頑なに寝る時間を一定に保とうとする人がいるからです。

以前、非常に真面目なEさんという人が私のもとを訪ねてきました。彼は、時間を分単位で管理したい性格で、起きている時間はとにかくインプットを得ようという意識が高い人でした。
このような人が危険なのは、リズムが崩れることを危惧して、やることがないのに自分が決めた就寝時 間まで時間を潰そうとすることです。彼は、「絶対に0時に寝て6時に起きる6時間睡眠を死守する!」と頑なにそれを守ろうとしていました。
特別やることがなく、その上眠い状態にもかかわらず、自らが決めた0時就寝のルールを守りたいがために、0時まではどんなことがあろうと眠らないのです。すると、いざ寝ようと思っても眠気のピークがすぎて眠れなくなってしまいます。

そもそも、現代のビジネスパーソンにおいて、毎日十分な睡眠時間がとれている人はまずいないと思います。仕事の都合でどうしても寝る時間が遅くなってしまうことが多々あるのが現実で、これが続くと睡 眠負債がどんどん溜まっていきます。

だからこそ、早く眠れるときには早く寝る。これに限ります。睡眠負債が膨らまないうちにその都度解 消していくことが大切です。
基本的には「眠い」と感じたら、それは身体が眠りを求めているサイン。疲れ具合や脳の負担は毎日同 じではないため、身体と脳の状態に耳を傾け、早く寝たい時は身体に正直になってください。ただし、先ほどお話ししたように中途半端に寝てしまうのはよくありません。仮眠なのか、本睡眠なのかをきちんと区別して眠りましょう。
また、たとえ睡眠時間が短かったとしても、睡眠の質をアップさせることは可能です。詳しくは第3章で述べますが、光や体温のコントロール次第で短時間でも睡眠の質をアップさせられます。

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(出典:『ハイパフォーマーの睡眠技術』小林孝徳 著/実業之日本社 刊/第2章『ハイパフォーマーになるための睡眠技術』より抜粋、編集)

著者:小林孝徳
1987年生まれ。新潟大学理学部物理学科卒。素粒子物理学専攻。2013年12月にSleepTechベンチャー・株式会社ニューロスペースを設立。睡眠の悩みを根本的に解決すべく、大学や医療機関と連携し『法人向け 睡眠改善プログラム』を開発。吉野家やANA、DeNA、東急不動産ホールディングスなどの大企業を中心にこれまで約80社1万人以上のビジネスパーソンの睡眠問題を解決してきた。現代の人々がレストランで食事を楽しむのと同じように、三大欲求の1つである睡眠を、一人ひとりが睡眠をデザインし楽しめる世界の実現を目指している。睡眠改善ナイトウェア『eSleepy』の睡眠プログラム協力。

小林さん著書
「ハイパフォーマーの睡眠技術」より
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